福島です。
(自分でつけたタイトルにわなわなしてしまった自分がいることを正直に告白しておきます)
さあ行きましょう。今回のテーマは『ピアノの先生を変える』です。
お教室を始めてから、他のお教室から移ってきた生徒さんも時々体験レッスンにいらっしゃいます。
ピアノの先生を変えるというのは、本人にとっても親にとっても一大事ですよね。
たくさん悩んで変えることを決断したけど、いったい次はどういう先生がいいの?と、今まさに悩んでいる方もおられるかもしれませんね。
今回は、私の経験も踏まえて、生徒側の視点と、講師側の視点を交えて書いていきたいと思います。
ついてしまった悪い癖は直せるの??
移ってきた子には共通した弾き方が見られました。具体的には、
- 弾いている時に体全体がガチガチに力が入っている。
- 指の第一関節がへこんだ状態で弾いている
- 楽譜が読めない(運動神経で弾いている)
などです。
運動神経で弾くというのは、楽譜を読めなくても(恐らく)先生の弾いたのを真似て弾いている状態。(それはそれですごいのですが、、、)
脱力に関しては、習い始めの頃から意識してできるようになると良いですし、指の形も最初は「うるさい先生だなぁ」て思われても仕方がない、くらいに伝え続ける必要があります。
ピアノは、テクニックだけが突出しているという状態も、表現力だけが突出しているという事は実はありません。
例えば音読をする際、棒読みなのにすらすら読めてすごいね!なんてことにはなりませんよね。
すらすら読めて、適切な間合いもつけられて、ニュアンスもちゃんとつけられていると、聴いている人も感情が動かされますよね。
特に初期の段階では、いえ、初期の段階こそ、すべての要素がバランスよく身についていくのが理想でしょう。
その要素とは、ピアノランドメソッドの、聴く、動く、読む、歌う、です。
ちょっと辛辣な言い方になりますが、正直そのどれ一つとして身についていないまま物理的に音だけを押している状態であるケースが少なくありません。
これは、残念だな、と思います。でも!ついてしまった悪い癖を取り除き、良い癖を身に付けることは十分に可能です!
なので、もし先生を変える決断をするなら新しい先生は、テクニック=コツをきちんと教えてくれる先生が、いいと思います。
ピアノの先生を変えたいいくつかの理由
具体的に挙げていきたいと思います。
①先生が厳しい
将来プロのピアニストを目指す訳ではないのに必要以上にスパルタ要素の強い先生はまだいるようです。
そういう先生は、自身が厳格な先生にしかついたことがないために、「練習して当たり前」という概念でずっと来ている可能性があります。
それがぴたりと当てはまるなら問題ないのですが、「なぜ練習しないの?」と詰問口調で言われると、親子共々つらくなってしまいますね。。
それによって、本当は好きなのに嫌いになってしまう。。これが一番悲しいことだと思います。
②先生が優しすぎる
①とは逆の理由ですね。この理由もピアノに限らずスポーツなど他の習い事でも時々聞かれます。
先生の人柄とおおらかさで子どもが安心して通えるのはいいけれど、練習不足とも何も言われず、曲も簡単にあがってしまうため、子どもの上達が実感しずらいケースです。
昨今はどちらかといううと、「叱るのはよくないことだ」という風潮が主流ですが、習い事は実技そのものだけでなく、礼儀なども非常に大切になってきます。
そこの度合いが強い先生もいれば、なあなあな感じの先生もいます。私としては、最低限のマナーは促しつつ、音楽に対しては先ほど申し上げた4つの柱をバランスよくスパイラルアップさせることに努めています。
③上達している感じがしない
何年もやっているのにこれで本当に上達しているんだろうか?と感じる場合。
もし親御さんに、「練習の仕方や方向性は間違っていないだろうか?」という疑問がわいてきたら、大体においてそれは正しい疑問といえるでしょう。
これはすごく残念だなと思う事なのですが、親も子どももまじめに頑張っている親子ほど、間違ったやり方で何年も頑張ることに時間を費やしている場合があります。
例えば、脱力を教わっていないために指だけで頑張って弾き続けたり、、などです。その場合、頑張れば頑張るほど固くて耳に痛い響きしか出せなくなってしまいます。
頑張ってはいるけれど、耳が育っていないのです。
ピアノ教室はマンツーマンで閉じられた空間なので、先生一人のやり方しか見えない、つまりそれしか信用しようがないのです。
上達するのは必ず中だるみの時期があるので、本人のやる気だけでは測れないものがありますが、「本物の技術」が身についていないどころか、ピアノを歌わせることから遠のいてしまっているのはもったいないですね。
だから、きちんとテクニック指導してくれる先生かどうかは、何だかんだで非常に大切なポイントとなります。
④親の負担が大きい
習い始めからきちんとソルフェージュを教えられていない生徒は、結局親が譜読みを見ているケースが少なくありません。それでいて与えられる曲はどんどん難しくなっていき、親子共々疲れてしまう。。
私は生徒には自分で楽譜を読む力をつけてもらいたいです。レッスンで間違えても最後まで弾き切る力とか、精神的にも養われることがたくさんあります。
自力で読む力がベースとなるからこそ、即興だったりコード奏だったと、できることの幅ががウンと広がるのです。
⑤レッスン時間が短く、料金と割に合わない
これは意外によく聞かれます。多くのお教室が1レッスン30分の所が多いようですが、これには入退室も含みますので実質25分くらいになってしまいます。本当にアッという間です。決して安くないお月謝の元を取るには、普段の練習が必要不可欠であることははっきりと申し上げておきます。
しかしソルフェージュ力をつけてあげないまま「譜読みは家でやってくるもの」という講師側の考え、あるいはレッスンがただ譜読みだけに費やされることをOKとする講師側の姿勢には、疑いを持つことは当然のことだと思います。
まとめ
ピアノの先生を変えたい理由は以上のうちどれか一つではなく、複数の細かい事柄が絡み合っていることが多いです。
先生を変えるとき、「今までの疑問や不満を解消してくれる先生だろうか?」と、不安ですよね。
私も他教室から移ってこられる場合は、事前に親御さんによくお話を伺って、どうすればいいレッスンが組み立てられるか試行錯誤しながらすすめています。
まったくの基礎の基礎からやり直し!という姿勢では小学生以上の子はプライドが傷ついたり、退屈してしまったりと難しいのですが、そのあたりも考慮しつつ、、まずは耳を育てることかな、と思います☆
そして技術面ではコツをつかむ楽しさを感じてくれればと思います。
新しい生徒さんとの出会いに感謝して☆
例え前の癖が残っていても、本物の技術=ピアノを響かせる技術は絶対につく。
いいところはそのままで、もっと伸ばせるように。
例え趣味でも、趣味だからこそきちんと確実なもの、学びたくありませんか??
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